次期国連事務総長、ポルトガルのグテーレス元首相が就任へ
(CNN) 国連の次期事務総長にポルトガルのアントニオ・グテーレス元首相(67)が就任する見通しとなった。国連安全保障理事会は5日、理事国15カ国による6回の投票を経て、次期事務総長候補としてグテーレス氏を国連総会に推すことを了承した。
グテーレス氏は2015年まで10年間にわたって国連難民高等弁務官を務めてきた。議長国ロシアのチュルキン国連大使は記者団に対し、6日に安保理で採決を行うと述べ、「本日の6回の投票で本命がはっきりした。その名はアントニオ・グテーレス氏だ」と発表した。
国連事務総長の任命は2段階で行われる。まず安保理が候補者を推薦し、次いで国連総会で加盟193カ国の了承を得る。
今回は13人が立候補し、安保理の投票で1人に絞り込んだ。グテーレス氏については理事国15カ国のうち13カ国が支持。2カ国は「意見なし」だったが、反対した国はなかった。