刃物男が警官2人を襲撃、テロ事件として捜査 ベルギー
(CNN) ベルギーの首都ブリュッセルで5日、警官2人が刃物を持った男に刺されて負傷した。男はもう1人の警官に取り押さえられ、当局がテロ事件として調べている。これとは別に、市内のターミナル駅が爆弾情報によって一時的に封鎖される騒ぎも起きた。
警官襲撃事件はブリュッセル首都圏のスカールベークで発生した。連邦検察によると、容疑者の男は足を撃たれて負傷したが、命に別条はないという。取り押さえた警官も軽傷を負った。
捜査当局は同日、スカールベークにある容疑者の自宅を捜索したが、武器は見つからなかったとしている。
現場を目撃した高校生(17)は、「容疑者が刃物を抜いて警官を襲撃し、腹と脚を刺した」「警官はピストルを抜いて容疑者の足を撃った」と話している。容疑者はアラビア語と思われる言葉で何かを叫んでいたという。
検察によると、刺された警官2人は命に別条はないという。
ロイター通信によると、この事件とは別に、ブリュッセル北駅に爆弾が仕掛けられたという情報があり、約1時間にわたって同駅が封鎖された。爆弾処理班が出動して異常がないことを確認し、運行は再開された。
ソーシャルメディアには、駅に詰めかけた乗客や駅前に集まった警官の写真が投稿されている。
ベルギーでは32人の死者を出した今年3月の同時テロを受けて厳重な警戒が続く。テロ警戒警報は4段階で上から2番目に高い「レベル3」に据え置かれている。