テロ計画容疑でシリア難民の男逮捕、ISISと関連か 独
警察は8日、同容疑者が住んでいたとみられるケムニッツのアパートで破壊力の強い爆発物を発見していた。ISISがパリやブリュッセルでのテロに使ったのと同じ「TATP(過酸化アセトン)」爆薬だった可能性が高い。
デメジエール内相は10日に発表した声明で、「ケムニッツで進められていたテロの準備は我々の知る限り、パリとブリュッセルで起きたテロの準備に似ている」と述べた。
同州内務当局によると、アルバクル容疑者は昨年2月にドイツに入国。1年後に正式な難民申請を出し、今年6月に認定されていた。
同容疑者のほかにもう1人、33歳の男も逮捕された。この男は昨年11月にドイツ入りし、今年3月に難民の認定を受けた。
ドイツでは難民に寛容な政策をとるメルケル首相の下、昨年1年間だけでシリアなどから100万人以上が流入した。国内では今年、難民による事件が続発。大事には至っていないものの、当局が警戒を強化している。