イラク軍、2年ぶりにモスル入り ISISと激しい市街戦
イラク・モスル近郊(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に占拠された北部の都市モスル奪還を目指すイラク軍が3日、約2年ぶりにモスル市内に入った。イラク国防相が明らかにした。
国防省の報道官によると、イラク軍の部隊はモスルに入って東部インティサル地区を急襲した。同地への進攻は、2週間前に始まった奪還作戦の中で重大な突破口となる。
関係者は、イラク軍がモスルに入れば激しい市街戦になると予想していた。
目撃者によると、モスル北部に対しても激しい空爆や砲撃が行われた。米軍率いる有志連合はISISの車列や橋、爆弾製造工場、トンネルを空爆したとしている。戦闘の激化を受けて、数百人の市民が同地を脱出した。
モスル奪還作戦には約10万人が参加、モスルへ向けて進攻しながら途中にある集落を1つずつISISから奪還してきた。
米軍の特殊部隊も作戦を援護し、空爆にも加わっているが、司令官によればモスル市内ではイラク軍のみが地上戦を展開している。
テロ対策部隊は10月31日にモスルの東部近郊にまで到達していたが、ISISによる狙撃や簡易爆弾、自爆攻撃などに阻まれる状況が続いていた。