モスル奪還作戦、市東部で激戦 ISISが激しい抵抗
市民を「人間の盾」として使う作戦で攻撃をかわす。死を覚悟した戦闘員らが建物の陰から軍車両の目の前に飛び出し、ロケット弾を撃ってくる。市東部一帯にはISISが爆弾を仕掛けた車も点在している。
モスルはイスラム教スンニ派のアラブ人が多数を占める都市だが、イラク軍側の部隊はイスラム教シーア派が中心。同市を訪れたことさえない兵士がほとんどだ。
4日には東部のある地区で15台の車列が待ち伏せ攻撃に遭い、三方から銃撃を受けた。地区を通過することができたのは3台だけだった。
派遣された援軍は約2キロの距離を進むのに8時間かかった末、やはり待ち伏せ攻撃を受けて立ち往生した。5日午前にはさらに30台の車列が駆け付けたがロケット弾や迫撃砲にさらされ、1人が死亡、20人が負傷した。
市の中心部が近づくにつれ、戦闘はさらに激しくなることが予想される。市内から着の身着のままで逃げ出した住民が連日、数千人単位で避難キャンプへ流れ込んでいる。