イスラエルで山林火災が多発、「放火テロ」を警戒
エルサレム(CNN) イスラエル北部ハイファ市などの各地で26日までに大規模な山林火災が発生し、同国の救急医療当局者によるとこれまで煙を吸い込むなどした住民ら35人が手当てを受けた。
死者の発生は伝えられていない。焼失の面積も不明。同国の警察当局者は北部や中部で発生した全ての火災の延焼を封じ込めたと宣言した。
消防当局の捜査部門責任者によると、過去1週間内に各地で報告された火災は1500件以上。通常の倍の水準で、原因は不注意か放火との判断を示した。
エルダン警察相は24日、火災の相当な部分は放火が原因との見方を表明。「放火テロの新たな兆候がある」とも警戒した。ロイター通信によると、ネタニヤフ首相も同日、火災が放火であるならテロに等しいと述べ、イスラエルの一部を焦土にする者は厳しく罰すると強調した。
同国警察の報道担当者は、一連の火災に関連し25日までに12人を拘束したと述べた。放火もしくは失火の容疑者なのかは明らかでない。
イスラエル北部での火災は22日、ハイファの北方約35キロにある住宅地で発生。翌日には同国中部モディン近くでも起きた。ハイファでは火勢が計11地区に迫ったことから住民6万人に退避命令が出ていた。25日朝には折からの強風で火災が広がった。