アフリカは中国をどう見ているのか<1> 中国マネーを歓迎
チングウェティ氏によれば、アフリカにおける中国のビジネス活動で主要な位置を占めているのはインフラ開発だ。今回の報告書によれば、中国は小規模事業や食品店への投資も行っているという。
報告書の筆頭著者であるボツワナ大学のモゴポディ・レコルウェ教授は、手頃な価格の自動車や携帯電話をアフリカにもたらしている点も中国に対する好意的な見方の要因となっていると指摘。「こうした商品はかつて非常に高価だったが、今では市場にあふれているため価格が下落した。以前は人々の手が届かなかった商品も購入できるようになった」と述べる。
レコルウェ教授によれば、アフリカ諸国とのビジネスの機会を探っているのは中国だけではない。フランス語圏を中心に旧宗主国が今でも影響力を保っているという。
だがチングウェティ氏は、一部の国では旧宗主国の影響力に陰りが見られるようだと指摘。米国と中国がアフリカにおける主要なプレーヤーになっているとの見方を示す。
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次回「アフリカは中国をどう見ているのか<2> 発展モデルは米国? 中国?」は1月2日公開