エジプト首都など2カ所で爆発 警官ら7人死亡
強権政治を敷いたムバラク元大統領が2011年の革命で退陣した後、エジプトでは同氏の軍事政権が数十年にわたり抑圧していたイスラム主義勢力が復活。この中にはムスリム同胞団のような比較的穏健な勢力が含まれる一方、過激派も存在し、うち一部は国際テロ組織アルカイダに触発されてきた。
シナイ半島では、こうした過激派がイスラム主義に基づくカリフ制国家の樹立を要求。ムスリム同胞団主体のムルシ政権が13年7月に崩壊して以降、武装組織によって警官や兵士ら数百人が殺害された。
15年10月には、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のエジプト支部がロシアの旅客機を撃墜。搭乗していた224人全員が死亡した。