拉致から2年半、女性21人がクリスマスの帰郷果たす ナイジェリア
ナイジェリア・チボック(CNN) ナイジェリア北東部チボックの学校からイスラム過激派「ボコ・ハラム」に連れ去られ、2年半年ぶりに解放された女性21人と乳児1人が、チボックの家族の元に戻ってクリスマスの再会を果たした。
チボックの学校から300人近い女子生徒が連れ去られたのは2014年4月。このうち21人がスイスの団体の仲介で成立した交渉を通じて10月に解放され、首都アブジャで健康診断やカウンセリングを受けていた。
23日には空路でアブジャから東部のヨラへ向かい、そこから陸路で6時間かけてチボックに到着。CNN記者は一行に同行取材した。
女性たちの様子は解放間もない10週間前とは目に見えて変わっていた。ボロボロだった服は着替え、2年半ぶりのまともな食事のおかげで栄養状態も目に見えて改善していた。
解放された1人、グローリー・ダマさんは10月の時点で記者団に対し、「いつかこんな日が来るのか、人々に囲まれて踊り、神に感謝する日が来るのか分からなかった」「1カ月と10日間、食べ物なしで過ごした。森の中であやうく爆弾の爆発を逃れた」と振り返っていた。