拉致から2年半、女性21人がクリスマスの帰郷果たす ナイジェリア
それでも移動を始めると笑顔が増えておしゃべりに花が咲き、家族や友人との再会について気持ちを尋ねると一様に「幸せ」という答えが返ってきた。
23日の夜はヨラのホテルに宿泊し、祈ったりクリスマスソングを歌ったりして過ごした。ホテル周辺では軍が守りを固めた。
クリスマスイブの24日、軍の部隊に先導されてヨラを出発し、6時間かけてチボックに到着。大勢の住民の盛大な出迎えを受けた。
この日を待ちわびていた家族は抑えきれない喜びを分かち合い、父母は娘たちを抱き締めた。その表情にはこの2年半の苦悩と再会の安堵(あんど)が刻まれていた。
一方で、胸が張り裂けるような落胆の声も上がった。とうとう娘に再会できると思ってやって来た何人かの母親は、娘がまだボコ・ハラムに拉致されていると知って悲嘆に暮れた。
チボックの少女のうち残る197人はいまだに拉致されたままで、解放に向けた交渉が続く。関係者はCNNに対し、解放交渉の対象となっているのは83人のみだと話している。