北朝鮮、17年中の核開発が目標か 亡命の元外交官
テ氏によれば、北朝鮮は核保有国としての立場で米韓新政権との対話に臨みたい考え。それまでの間、軍事的挑発や核実験を繰り返すことによって、制裁に重点を置く両国の対北朝鮮政策に抵抗するとみられる。
北朝鮮は最近、核開発と経済発展を2本の柱とする政策を掲げているが、実際には「核開発が最優先」だと、テ氏は指摘する。金委員長は今年5月の労働党大会以降、核開発をできるだけ早く完了させることを、党の政策として目指しているという。
米国のクラッパー国家情報長官も今年10月、北朝鮮が核開発を放棄する見込みはないとの見解を示した。
テ氏は北朝鮮当局者として韓国へ亡命したことが明らかになっている最高位級の人物。妻と息子2人を連れて韓国入りし、来年からは韓国の安全保障関連のシンクタンクに研究員として加わる予定だ。