「金正恩氏、トランプ氏との会談に意欲」 脱北の元公使が語る
テ氏は、中国の習近平(シーチンピン)国家主席もロシアのプーチン大統領も金委員長とは会っていないと指摘する。
テ氏によれば、恐怖を通じて忠誠心を得ようとしているものの、金委員長は依然として正統性の確保に苦慮しているという。「権力の座について5年になるのに、自分の誕生日や母親、祖父との関係について北朝鮮の人々に語ることさえできない」と指摘する。
テ氏によれば、昨年3月の国連安保理による制裁は機能しているという。金委員長は国内に14の経済特区を創設し、外国からの投資を促すための2省庁を立ち上げようとしていたが、その後、その2省庁は解体されたという。
テ氏は制裁について、北朝鮮経済に非常に強い影響を与えるほか、北朝鮮の人々や高位の当局者に対する心理的な効果もあるという。
ただ、それだけでは十分ではなく、もっと制裁に取り組むよう中国を説得する必要があるとの見方を示す。
テ氏は、現金のために北朝鮮国境から密輸される天然資源を阻止する必要があるほか、北朝鮮の核開発プログラムにより真剣に取り組まなければならないと指摘する。