「オーストラリアデー」を別の日に 運動が盛り上がる理由
エッセンシャル・メディアの1月の世論調査によると、60%がオーストラリアデーを「国家の誇りの日」と認識する一方で、21世紀にはふさわしくないなどとする回答は19%に上った。
国民全員が祝うことのできる別の日をオーストラリアデーにしようという運動も盛り上がりつつある。複数の有名人が賛同しているほか、西オーストラリア州のフリーマントルは今年、祝賀の花火を1月26日から2日後にずらして28日に打ち上げると発表した。
しかし先住民との和解を目指す非政府組織(NGO)リコンシリエーション・オーストラリアのトム・カルマ共同代表は、別の日に変えるよりも1月26日の良い面と悪い面について若者を教育する方がいいとの考えだ。
一方、バーナビー・ジョイス副首相はABC放送の取材に対し、オーストラリアデーを別の日に変えたがっているのは「みじめで不幸な人たちだ」と言い放った。
オーストラリア国立大学のフランク・ボンジョルノ教授は、近い将来に現状が変わることはないと予想、「1月26日は存続し、この日にまつわる論議や批判も続くだろう。それも健全な民主主義の一環だ」と話している。