ミャンマー軍、少数派ロヒンギャへ残虐行為か 国連報告書
ある女性は強姦されそうになった時、それを止めようと泣き叫んだ5歳の娘が犯人グループにのどを切られ死亡したという。
1人の少女は目の前で父を殺され、母は強姦された末、自宅に閉じ込められて家ごと火をつけられた。
調査対象者のうち101人は女性で、その半数以上が強姦されたり性的暴行を受けたりしていた。最年少の少女は11歳だった。
家などが焼かれたり破壊されたりしたと話した人は64%、自宅が盗難や略奪の被害を受けた人は37%に上った。性的な屈辱を含む拷問の訴えもあった。
ミャンマー政府はロヒンギャへの人権侵害を非難する声に対し、昨年10月に国境警備隊を攻撃した集団への掃討作戦だとする主張を繰り返してきた。その一方で、同地域への支援団体や報道機関の立ち入りを厳しく制限している。