北朝鮮のミサイル発射、性能の進化を示唆 固体燃料使用も
北極星2の射程を断定することは難しい。ただ、英軍事情報誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーのカール・デューイ氏は今回の500キロという飛行距離について、「技術上の限界ではなく、事態がエスカレートしない程度に日本を挑発し、米国の新政権を試すポーズを狙った政治的判断だった」との見方を示した。同氏によれば、ミサイルの飛行距離は発射角度を低くしたり、燃料効率を向上させたりすれば延長できる。
さらに韓国軍合同参謀本部の報道官がCNNに語ったところによると、北極星2の打ち上げではまず圧縮ガスで発射した後、空中でエンジンに点火する「コールド・ローンチ」という方式が採用された。
英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)のマーク・フィッツジェラルド氏はブログへの投稿で、米国の大統領選から政権移行期にかけてしばらく沈黙を守っていた北朝鮮がミサイル開発の動きを再開したと指摘。
このペースで実験が繰り返された場合、北朝鮮はトランプ米大統領の任期4年間のうちに核搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発する可能性があるとの見通しを示した。