ベネズエラ政府、CNNスペイン語放送を停波に 番組を批判
(CNN) 南米ベネズエラ政府は15日、ケーブルテレビ各局に対し、CNNスペイン語放送の停波を命じた。
CNNは同国のタレク・エルアイサミ副大統領が不正なパスポート発給に関与したとする内容の番組を放送していた。
ロドリゲス外相は、CNNの報道について「真っ赤な嘘」だと述べ、ベネズエラに対する「帝国主義的メディア運営」だと批判した。
ベネズエラ当局は、CNNスペイン語放送がこの番組により、名誉毀損(きそん)と事実の歪曲(わいきょく)、言論の自由の侵害を行ったと非難。「不寛容の環境を作り出してベネズエラ国民の平和と民主的安定」を脅かしたとしている。
野党が過半数を占める議会からは停波の判断について非民主的だとして批判する声も出ている。
「影のパスポート」と題された番組は、ベネズエラにおけるパスポートやビザの不正発給や、パスポートがテロと関連のある人々の手に渡った疑惑を追ったもので先週放送された。