ストックホルム郊外で暴動、移民が多数の地区
スウェーデンは難民らに寛容な政策を進め、国民1人当たりの受け入れ人数では近年、他の欧州諸国を上回っていた。ただ、これに伴って国内ではあつれきも生じ、反移民機運も高まっていた。
スウェーデンの警察によると、リンケビー地区での社会不安の爆発は今回が初めてでない。2013年にはストックホルムで大規模暴動が1週間続き、暴徒による学校や警察署への放火も起きていた。昨年1月には亡命センターで働いていた当時22歳の女性が殺害され、政府に移民規制を迫る事件にもなっていた。
同国には15年、亡命を求めるイラク、シリアやアフガニスタン各国の出身者ら16万人以上が到着。2012~15年の間に亡命が認められた難民はスウェーデン総人口の約1%に達する10万1025人に上った。