朴槿恵前大統領が検察に出頭、「捜査に全面協力」 韓国
(CNN) 弾劾(だんがい)によって失職した韓国の朴槿恵(パククネ)前大統領が21日、免責特権を失って以来初めて、ソウルの検察に出頭した。
朴氏は検察前で、「市民の皆様に深くお詫びする。捜査には全面的に協力する」と語った。
朴氏は韓国の政界を巻き込むスキャンダルに関連して職権乱用などの疑惑が浮上し、10日に罷免(ひめん)された。
検察は48時間以内であれば、令状がなくても容疑者を拘束して事情を聴くことができる。検察が朴氏の起訴に踏み切り、韓国からの出国を禁止する可能性もある。
後任の大統領を選ぶ選挙は5月9日に実施予定。
韓国では昨年10月、朴氏の親友の崔順実(チェスンシル)被告が国政に介入した疑惑が浮上。崔被告は大統領との関係を利用して大企業から自身の財団に巨額を寄付させたとして、職権乱用などの罪で起訴された。
2月には大手財閥サムスンの事実上のトップ、李在鎔(イジェヨン)容疑者が贈賄などの罪で逮捕されている。