米国への遠足禁止を決定 カナダ・トロント
(CNN) カナダ・トロント地区の教育委員会は24日までに、米国への学校主催の遠足や職員旅行を今後禁止すると発表した。米国のトランプ政権が出したイスラム圏6カ国を対象とする入国禁止の大統領令を受けた措置としている。
教育委員会トップのジョン・マロイ氏は声明で、「国境で追い返される可能性のある状況に生徒を置きたくない」と述べた。
大統領令はイスラム圏6カ国の出身者の入国を原則禁じている。これは出身国以外の国に居住している人々にも及び、カナダ在住者も対象となる。
現在、大統領令は米連邦裁判所の判断で一時執行停止の状態にある。トランプ政権はこれを争う姿勢を示している。
このような状況が続く中、教育委員会にとって今回の決定は「難しい選択」だったという。既に承認されていた24の遠足は予定通り実施され、新たな申請については認めない方針。
同教育委員会はトロントの584の学校、24万6000人の生徒を管轄する。