モスル空爆で民間人死者、車爆弾への空爆が原因か
イラク北部アルビル(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されたイラク北部モスルの奪還作戦で、今月17~23日に民間人合わせて約200人が空爆に巻き込まれて死亡したとの情報をめぐり、イラク軍幹部は26日、米軍主導の有志連合がISISの車爆弾を狙った17日の空爆により、数十人の民間人が死亡したとの見方を示した。
有志連合も、死者が報告されている地域で17日に1回だけ空爆を実施したこと、同日の空爆で車爆弾を攻撃したことを認めている。
モスルでイラクの対テロ部隊を指揮しているイラク軍大佐によれば、車爆弾に対する攻撃は同部隊が有志連合に要請した。同大佐によると、車爆弾は空爆を受けて爆発し、民家1~2棟が破壊された。民間人の家族らはその近くに避難していたとみられる。
イラク軍合同作戦司令部の報道官によれば、このうちひとつの民家には約130人の民間人が逃げ込んでいたという。
イラク軍は26日、現場から61人の遺体が収容されたと発表した。そのうち何人が民間人で、何人がISISの戦闘員だったのかは今のところ不明。民家自体が直接空爆を受けた形跡はないとしている。