コロンビアの土砂崩れ、死者200人超 災害緊急事態を宣言

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がれきの下を探す救助隊の隊員ら

がれきの下を探す救助隊の隊員ら

(CNN) 南米コロンビアの南部プトゥマヨ県で豪雨による土砂崩れが発生した件で、コロンビア軍は少なくとも254人が死亡し、約400人が負傷したと明らかにした。サントス大統領は災害緊急事態を宣言した。

赤十字は死者の数を234人、行方不明者が158人としている。サントス大統領は死者数について210人としたが、報道陣に対し、数が増える可能性があると述べた。死者のうち43人が子どもだった。22人が病院に搬送されたという。大統領によれば、当局によって死者のうち約170人の身元が確認された。

3月31日夜に降った大雨によって、プトゥマヨ県の県都モコア周辺にある3本の川が氾濫(はんらん)し、土砂崩れが発生した。

専門家によれば、大雨や大規模な森林伐採、違法建築、人口過密などによって土砂災害による被害が拡大する可能性があるという。

消防当局によれば、モコア市への電力や水の供給が遮断されたほか、病院のシステムも停止したという。

コロンビア赤十字によれば、300世帯が家を失ったほか、20以上の家屋が被害を受けたという。

土砂崩れが発生した当時、多くの住民は睡眠中だった。目撃者によれば、土砂の流れが速く、一目散に避難するしかなかったという。

現地に住む映画製作者のシモン・ウリベ氏はCNNの取材に対し、「モコアは川に囲まれた山岳地帯だ」と述べた。川の近くにある建物にいたが、車やバイク、家屋の一部などが流されてくるのを目撃したという。水が流れ込んできたので2階に上がったが、結局、避難することになったという。

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