大統領選控えたフランス、テロ計画の疑いで2人逮捕
パリ(CNN) 大統領選を間近に控えたフランスで、「暴力的な攻撃」の準備を進めていたとされる2人組が18日に逮捕された。
フェクル内相がCNN系列局に語ったところによると、パリ検察の対テロ部門が捜査作戦を実施し、南仏マルセイユで逮捕した。2人はフランス国籍で、1987年と93年生まれ。近日中に国内でテロを実行する計画だったとみられる。
パリ検察のモラン検事は記者会見で、内務省の情報機関「国内治安総局」が両容疑者による「差し迫った行為」を阻止したと述べた。ただ今のところ、計画の具体的な日程や標的などは断定できていないという。
モラン検事によれば、マルセイユ市内のアパートで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の旗や複数の銃、爆薬3キロ、市内の地図、攻撃用とみられる装置などが見つかった。容疑者の1人はISISに忠誠を誓うビデオを用意していた。
両容疑者とも情報当局に名を知られ、過激思想を持つ人物のリストに掲載されていた。2人は収監中に同室だった時期があるという。
大統領選の第1回投票は23日に予定されている。過半数の票を獲得した候補がいなかった場合は来月7日に決選投票が実施される。
フェクル氏によると、両日とも全国で警官や兵士計5万人が出動し、有権者や候補者の安全確保のために警戒態勢を敷くことになっている。