ブラジルで黄熱病が大流行、不安に駆られてサル殺し相次ぐ
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ長官によると、今回の流行ではまだ、ブラジルの大都市で爆発的な流行が起きる事態には至っていない。
リオデジャネイロでは、できるだけ多くの人に予防接種を受けさせる取り組みが進む。予防接種を受ければ黄熱病は99%予防できるという。
黄熱病はネッタイシマカを通じても感染するが、今回の流行は別の種類の蚊が媒介している。しかしウイルスがネッタイシマカにも広がれば、ジカ熱の時のように旅行者が感染し、海外に影響が広がる可能性もある。
ブラジル保健省の統計によると、4月27日までに確認された感染者は715人、感染の疑いのある患者は827人。致死率は20~30%に上り、死者も増加している。