トランプ氏、イスラム諸国に向け演説 テロ撲滅への結束訴え
リヤド(CNN) サウジアラビアを訪問中のトランプ米大統領は21日、同国の首都リヤドでイスラム諸国の首脳らを前に演説し、テロ撲滅へ向けた結束を訴えた。
トランプ氏はこの日、イスラム教国55カ国の首脳らが集まった「アラブ・イスラム・米国サミット」で演説した。
大統領選で反イスラムの主張を繰り返し、イスラム教国から米国への渡航制限を命じた態度から一転して、イスラム教を「世界で最も偉大な信仰のひとつ」と呼び、過激派との区別を強調。テロ犠牲者の95%以上はイスラム教徒だと指摘した。
対テロ戦について「これは異なる信仰や宗派、文明間の戦いではない」「善と悪との戦いだ」と述べ、「テロリストを駆逐せよ。過激派を駆逐せよ。皆さんの礼拝の場から、地域社会から、聖なる地から、そしてこの地球から」と呼び掛けた。
また、中東の各国は米国の力を待つのでなく「自分たちのため、国のため、子どもたちのためにどんな未来を望むのか、自力で決めなければならない」と述べ、「この悪に打ち勝つには、善の勢力が結束すること、強い力を持つことが必要だ」と訴えた。