英テロ さらに2人拘束、防犯カメラの画像を公開
ロンドン(CNN) 英中部マンチェスターで発生した自爆テロを受け、事捜査当局は、事件の実行犯サルマン・アベディ容疑者の背後で関与したとみられる組織の摘発を急いでいる。地元警察は27日深夜、犯行に使われた爆弾の製作場所とみられる市中心部のアパートを特定したと発表。さらに、防犯カメラがとらえた同容疑者の画像2枚を公開した。
警察によると、アベディ容疑者は現場へ向かう前、最後にこのアパートに立ち寄ったとみられる。
警察は27日未明に市中心部の民家を捜索し、新たに2人の男を拘束した。同事件の拘束者は、すでに釈放された2人を含め計13人となった。対テロ当局の責任者は、今後さらに拘束者が増えるとの見通しを示している。
ウォーレス治安担当相によると、英当局は3月にロンドンで起きたテロ以降、計5件のテロ計画を未然に阻止した。現在もテロ計画関連で400件以上の捜査を進めているという。
英国のメイ首相は27日、テロの警戒レベルを、事件前の水準に引き下げたことを明らかにした。政府の「合同テロ分析センター」が捜査の進展を受けて決定した。警戒レベルは事件後、5段階で最も高い「クリティカル(危機的)」に引き上げられていたが2番目の「シビア(深刻)」となった。