ロシア、シリア・パルミラに巡航ミサイル ISIS掃討で
(CNN) ロシア海軍は31日、シリア中部の古都パルミラ東郊にある過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点を巡航ミサイルで攻撃した。
ロシア国防省の声明によると、海軍のフリゲート艦と潜水艦が地中海東部からパルミラの標的に向け、計4発の巡航ミサイルを発射。ミサイルは全て標的に命中した。ISISはこれらの拠点に、首都と称する北部ラッカから装備や部隊を移動していたという。
国防省によれば、米国とトルコ、イスラエルにはミサイル攻撃の計画を「適時に」通知していた。
パルミラは2015年にISISに占拠された。その後、シリア政府軍とISISが交互に支配する攻防を繰り返してきた。
今年3月、政府軍がロシア軍機の援護を受けて奪還を果たした作戦では、ISIS側の戦闘員少なくとも1000人が死傷したと、ロシア国防省から発表があった。
パルミラは政権側とISISの双方にとって戦略的に重要な都市。ラッカから約225キロ離れたホムス県に位置し、世界的に重要な古代遺跡で知られる。