デモ死者の葬儀で自爆テロ、7人死亡 アフガン首都
カブール(CNN) アフガニスタン当局によると、首都カブールで3日、反政府デモで死亡した男性の葬儀中に3回の爆発があり、7人が死亡、119人が負傷した。
現場では、アフガン上院幹部の息子にあたる男性の葬儀が執り行われていた。男性は2日に市内で実施されたデモで負傷し、病院で死亡した。
葬儀には同国のアブドラ行政長官(首相に相当)や政府高官、父が所属する少数派タジク人主体の政党、イスラム協会の議員らが参列していた。イスラム協会は反政府勢力タリバーンと対立している。
アブドラ行政長官は自爆テロが連続3回起きたと述べ、テレビを通して事件の様子を語った。
ガニ大統領は「我が国が攻撃を受けている」とツイートし、国民の団結を呼び掛けた。
一方でアフガン情報機関のサレハ長官は、政府が葬儀への攻撃を阻止できなかったことを非難した。
タリバーンは爆発への関与を否定している。
2日のデモ参加者らは、5月31日に同市中心部で発生したテロをめぐり、政府に抗議していた。警官隊はデモ隊からの投石などを受け、威嚇射撃で鎮圧を図った。この衝突で少なくとも4人の参加者が死亡した。
国連の山本忠道アフガン担当事務総長特別代表は声明で、葬儀での犠牲者に弔意を表し、攻撃を強く非難。同国で続く暴力の連鎖を止めるよう、国際社会に呼び掛けた。
アフガン情勢をめぐっては、6日にカブール市内で関係国21カ国による会議が予定されている。