「テロの脅威」で音楽フェス中止、数万人避難 ドイツ西部
(CNN) ドイツ西部ニュルブルクで開催された音楽フェスティバルの会場で2日、テロの脅威を示す情報を入手したとして、ファン数万人を避難させる措置が取られたことが分かった。警察やコンサートの主催者が発表した。
地元警察は声明で、「『ロック・アム・リンク』の主催者は警察と緊密に連携したうえで今日のフェスティバルを中止した」と言及。「テロ脅威の可能性を示す具体的な証拠に基づく措置だ」と述べた。現在捜査が進められているという。
声明はまた、英マンチェスターのコンサートで先日起きたテロ攻撃を受け、ロック・アム・リンクの警備対策は事前に修正されていたと指摘。警備要員を大幅に増員し、約1200人を投入していたと明かした。そのうえで「テロ脅威の可能性を排除できなかったため、あらゆる必要な措置が直ちに講じられた」とした。
地元紙のために同フェスティバルを取材していた女性はCNNに、避難は冷静に進められたと言及。「恐怖やパニックはなかった」「メーンステージの前の区画を見渡すことができたが、人々は非常に冷静に会場を後にしていた」と述べた。
同フェスティバルは2日から4日にかけての日程で、自動車レース用の会場を使い開催される。主催者は3日もショーを続けたいとの考えを示した。