カブールテロ、「パキスタンが実行支援」とアフガン当局者

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テロの現場で警戒に当たるアフガニスタンの治安部隊

テロの現場で警戒に当たるアフガニスタンの治安部隊

アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで起きた自爆テロをめぐり、同国の情報機関は2日までに、パキスタンを拠点とする反政府勢力タリバーン系の「ハッカーニ・ネットワーク」が、同じパキスタンの情報機関「軍統合情報局(ISI)」の支援を受けて行ったとの見方を示した。パキスタン側はこうした見解を否定している。

大使館などが立ち並ぶ区画で5月31日に起きた爆発では、これまでに少なくとも90人の死亡が確認され、負傷者は400人に上る。犯行声明は出ていない。

パキスタン外務省の報道官は、同国の機関がテロの実行を支援したとするアフガニスタン側の主張を「根拠がない」と一蹴。非難ばかりしていても、平和実現の役には立たないと強調した。また報道官は「アフガニスタンの平和と安定はパキスタンにとっても非常に重要だ」と述べた。

CNNのリック・フランコナ安全保障担当アナリストによれば、事件がハッカーニ・ネットワークの犯行とされたことに「驚きはない」という。これまでにも同規模の攻撃を実行できる能力を示してきたからだ。

またフランコナ氏は「米国だけでなく北大西洋条約機構(NATO)も多額の資金をアフガン軍の訓練や再編に投じてきた。そうした努力が失敗だったという結果を突きつけられているのだと思う」と指摘した。

一方アフガニスタンのジャワド駐英大使はCNNに対し、同国の治安当局は「同様の多くの攻撃」を防止してきたと主張。「(事件は)国外のテロリストによって実行されたと見られる。必要な(物資の)補給は、パキスタンで金銭的な援助や後方支援を受けなくては絶対に不可能だ」と述べた。

「テロ組織への支援は両国の利益にならないとパキスタンに理解してもらうため、われわれはできる限りの手を打っている。現時点では努力は実を結んでいない」と大使は述べた。

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