仏総選挙、マクロン新党が大勝の見通し
(CNN) フランスで11日、総選挙の第1回投票が実施され、出口調査によるとマクロン大統領の新党「共和国前進」が7割を超える議席を獲得する見通しとなった。
調査会社エラブがCNN系列局の委託で実施した出口調査によると、同党の得票率は32.3%に上り、定数577の下院で415~445議席を占める勢い。
同党は全577選挙区中、526選挙区で候補者を擁立した。元闘牛士やノーベル賞受賞者、元戦闘機パイロットなど多彩な顔触れで、266人が女性、219人は政治経験のない新人だった。
仏総選挙では、第1回投票で過半数かつ有権者数の4分の1以上の票を獲得した候補がいなかった場合、その選挙区では得票率12.5%以上の候補全員による決選投票が実施される。決選投票は18日の予定だ。
エラブによると、11日の投票率は推定49.5%。中道右派の共和党は、得票率20.9%で80~100議席を獲得する見通しだ。第1党だった中道左派の社会党は同9%にとどまり、現有の277議席から30~40議席に大きく後退する。
大統領選の決選投票でマクロン氏と対決したルペン氏の右翼・国民戦線(FN)は得票率13.1%で1~4議席、メランション氏の左翼党は同11%で10~20議席を獲得すると予想される。FNの幹部はこの結果に「失望」していると述べた。