米特殊部隊、フィリピン南部に投入 過激派掃討を支援
(CNN) 政府軍とイスラム過激派「マウテグループ」との交戦が続くフィリピン南部ミンダナオ島に米軍の特殊作戦軍が投入され、政府軍を支援していることが11日までにわかった。在フィリピンの米大使館が明らかにした。
フィリピン政府の要請に応じたとしている。米国防総省などは安全保障上の問題を理由に特殊作戦軍がマウテグループ掃討作戦で進めている支援内容は明かしていない。マウテグループは過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓っているとされる。
米国防総省は、特殊作戦軍はフィリピンの歴代の政権の要請で、同国南部で軍事支援活動に長年従事していると指摘。派遣規模は兵士50~100人としている。
同島のマラウィ市などでの戦闘は3週間にわたっている。フィリピン国軍によると、9日にも同市で14時間にわたる交戦が起き、海兵隊兵士少なくとも13人が死亡、40人が負傷した。国営フィリピン通信によると、衝突で死亡した軍兵士はこれまで計58人で、マウテグループなどの戦闘員は少なくとも140人。