アフガン駐留米軍の規模、マティス国防長官に一任
ワシントン(CNN) マティス米国防長官は14日、アフガニスタンに派遣している米軍兵士の規模を決める権限をトランプ大統領から付与されたことを明らかにした。
米上院歳出委員会での米国防総省予算に関する公聴会で述べた。アフガン駐留米軍の兵力規模についてはホワイトハウスが裁断してきたブッシュ(子)、オバマ両政権時代とは異なる権限委譲となっている。
マティス長官は同委でアフガンへの派兵数の権限について「トランプ大統領から13日正午に伝えられた」と説明。イラク、シリアでの軍事作戦に伴う派兵規模を決める裁量も2カ月前に与えられたことも明かした。
ただ、この時期にアフガン駐留米軍の兵士数を変更する考えはないとも語った。その上で、アフガン軍事作戦の新たな戦略計画を今後数週間内にトランプ氏に提出するとも述べた。
アフガン駐留米軍の現在の規模は約8400人。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と反政府勢力「タリバーン」の掃討戦に加え、アフガン軍兵士の訓練、支援や助言の両任務に従事している。米国防総省やホワイトハウスは訓練任務などに絞り、3000~5000人の追加派兵の選択肢を検討中ともされる。