フェイスブックの投稿で死刑判決、言論統制強めるパキスタン
人権団体によれば、パキスタン政府は2017年に入り、インターネットやソーシャルメディア上での言論をかつてないほど強硬に取り締まっている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、1月にはインターネットで人権や信教の自由を訴えていた活動家4人が同時に行方不明になり、直後に政府がこの4人のウェブサイトやブログを閉鎖させた。4人は後に釈放された。政府が拉致にかかわったことを示す証拠はない。
パキスタンのカーン内相は、ネット上の冒涜行為取り締まりについて、「ソーシャルメディアプラットフォームが我々に協力しないのであれば、国内のそうしたプラットフォームに対して断固たる措置を取る」と述べていた。
通信当局は5月に市民数百万人宛てに送った携帯メールで、「冒涜的内容をインターネットに投稿したり共有したりする行為は法の下で罰せられる。そうした内容については通報しなければならない」と警告した。
フェイスブックの広報は今回の判決について「深い悲しみと懸念」を表明。「どんな政府に対しても、ユーザーの情報に直接的なアクセスはさせない」と強調している。