サウジ、「テロ計画」のイラン船を拿捕 イラン側は否定
(CNN) サウジアラビア当局は21日までに、同国沖で先週、油田施設に接近したイランの船を拿捕(だほ)し、「テロ行為」を計画していたとされるイラン精鋭部隊のメンバーを拘束したことを確認した。一方、イランはテロ計画を強く否定している。
サウジ文化情報省の声明によると、イランの小型船は爆発物を積んで、ペルシャ湾のマルジャン油田に向かっていた。船に乗っていた革命防衛隊員3人が拘束された。このほかに2隻の船が見つかったが、逃走したという。
声明は「サウジ領海内でテロ行為を計画していたことは明らかだ」としている。
イランはこれに対し、拘束された3人は漁師だと主張。内務省当局者は19日、国営プレスTVを通し、「イラン部隊の拘束に関するサウジ側の言い分は事実ではない」と述べた。
イスラム教シーア派の大国イランとスンニ派のサウジは長年の対立関係にある。サウジが昨年、シーア派指導者ニムル師を処刑したことをきっかけに、両国は国交を断絶している。