ブリュッセルの駅で爆発、テロと発表 容疑者射殺
(CNN) ベルギーの首都、ブリュッセルの中央駅で20日夜に爆発があり、検察当局がテロと発表した。容疑者は現場で兵士らに撃たれ、死亡したという。
検察の報道官が同日の記者会見で語ったところによると、午後8時半ごろに「小規模な爆発」が起きた。現場は騒然となったが、市民らにけがはなかった。
同報道官は容疑者が「制圧」されたと述べた後、死亡したことを確認した。この人物の身元や背景は明らかにしなかった。
外務省によると、同国のテロ警戒レベルは4段階中、上から2番目の「3」のまま変更されていない。
ミシェル首相は、事態を1時間以内に収拾した治安、鉄道当局者らに感謝の意を表した。事件に対応するため、21日午前に国家安全保障会議が開かれる。
中央駅を含む3つの駅が一時的に閉鎖され、利用者らが避難した。パトロール隊や爆弾処理チームが同駅を包囲した。
駅構内にいた目撃者の男性は、爆発音が立て続けに2回聞こえた後、だれかが「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と2回叫び、激しい銃撃音が響いたと話している。
ブリュッセルでは昨年、空港と地下鉄駅で同時テロが起き、30人以上が死亡、数百人が負傷した。