刑務所に15mのトンネル、外国人受刑者4人が脱獄 バリ島
(CNN) インドネシアのバリ島で19日早朝、刑務所から外国人受刑者4人が脱獄した。
現地のCNN支局によると、脱獄グループは同島のクロボカン刑務所で、壁の下に約15メートルのトンネルを掘って抜け出したという。
4人のうち1人は昨年、移民法違反で収監されたオーストラリア人受刑者(33)で、刑期は残り3カ月を切っていた。
ほかの3人はブルガリア人(43)、インド人(31)、マレーシア人(50)。それぞれ5~12年の刑期が残っていた。
警察は移民当局や空港に連絡して4人の行方を追っている。
オーストラリア外務当局の報道官は脱獄の件を承知していると述べたが、それ以上はコメントしなかった。
クロボカン刑務所には、薬物密輸で2006年に有罪となったオーストラリア人の男女9人のグループも収監された。首謀者2人は15年に銃殺刑となったが、オーストラリア側が強く抗議して外交問題に発展した。
同国では過去にも大規模な脱獄が起きている。5月にはスマトラ島の刑務所から受刑者400人以上が脱走し、今も数十人が捕まっていない。