北朝鮮から解放の米学生ワームビアさん死去、意識戻らぬまま
(CNN) 北朝鮮で1年半近く拘束された末に解放され、意識不明の状態で帰国していた米学生オットー・ワームビアさんが、19日午後に入院先の病院で死亡した。22歳だった。遺族が声明で発表した。
声明は、ワームビアさんが「故郷への旅を終えた」「かれを愛する家族に囲まれ、午後2時20分に亡くなった」と報告している。
ワームビアさんは13日に帰国して以来、意図的な発語や動作が一切みられず、脳の損傷による持続的な植物状態と診断されていた。
遺族は声明で入院先の専門家らに感謝した。また、ワームビアさんは北朝鮮での拘束中に受けた虐待により、「これ以外の結末は不可能」な状態にされていたと強調した。
声明によれば、ワームビアさんは帰国時に苦痛の表情を浮かべていたが、「1日もたたないうちに安らかな顔つきに変わった」という。遺族は「帰ってきたことを感じていたに違いない」と述べた。
トランプ米大統領は訃報を受け、「このような悲劇を繰り返させない」との声明を発表。「北朝鮮の残忍さ」を改めて非難した。