香港、ワシントン(CNN) 米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が13日から北朝鮮を訪問することが分かった。北朝鮮当局者2人がCNNに語った。
CNNは北京国際空港でロッドマン氏の姿をとらえたが、同氏は質問に答えなかった。訪朝の目的は明らかでない。
平壌でCNNの取材を受けた北朝鮮当局者らは、同氏が13日に平壌入りすることを確認したものの、それ以上の詳細には言及しなかった。
米国務省の当局者も同氏の訪朝計画は承知していると述べたが、公的な資格によるものではないと強調した。
ロッドマン氏は「バスケ外交」と称し、2013~14年に4回、北朝鮮を訪れていた。最後に訪問した14年1月には、バスケファンで知られる北朝鮮の最高指導者、金正恩(キムジョンウン)氏の誕生日に合わせ、ロッドマン氏が率いるNBA元選手らと北朝鮮チームとの親善試合が開催された。
同氏は当時、北朝鮮で服役中だった米国人ペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)さんの解放を求めなかったとして批判を浴びた。
ペさんは14年に解放されたが、北朝鮮には現在、4人の米国人が拘束されている。また北朝鮮は最近、ミサイル発射実験を加速させ、米国との緊張は当時よりさらに高まっている。
ロッドマン氏は、トランプ米大統領がかつて司会していたリアリティー番組に09年と13年の2回にわたって出演。15年にはトランプ氏の大統領選出馬に支持を表明した。トランプ氏は政界入り前の13年、テレビ局とのインタビューでロッドマン氏の訪朝を称賛していた。