サウジ当局、メッカの大モスク襲撃を阻止 容疑者は自爆
(CNN) サウジアラビア内務省は、同国の治安当局が23日、イスラム教の聖地メッカにある礼拝所、大モスクに対する差し迫った襲撃を未然に阻止したと発表した。モスク襲撃を計画していたとされる容疑者の男は治安部隊に包囲され、自爆したという。
内務省によると、治安部隊は男が身を隠した建物を包囲。複数の当局者は、容疑者が投降の呼びかけに応じず、治安部隊に発砲したうえで自殺したと述べた。
爆発の影響で男が潜伏していた建物の一部が崩壊。サウジ通信の関係者はCNNに、外国人6人が負傷し病院に搬送されたほか、治安要員5人も軽傷を負ったと明かした。
今回の計画への関与が疑われる男女5人が逮捕された。内務省は、メッカを拠点とする2組織と西部ジッダの1組織が襲撃を計画したとしている。
大モスクは世界最大のモスクで、イスラム教の聖地であるカーバ神殿を取り囲んでいる。毎年恒例の大巡礼「ハッジ」の期間中は、巡礼者がカーバ神殿の周りを巡回する。