シリア政権、化学兵器使用の準備か 米ホワイトハウスが警告
(CNN) 米ホワイトハウスは26日夜に声明を発表し、シリアのアサド政権が化学兵器を使った攻撃の準備を進めている可能性を指摘した。
声明は、化学兵器による攻撃の準備とみられる活動を米国が察知したと主張。実行されれば「罪のない子どもを含む市民の大量殺りく」につながる恐れがあるとしている。
米国は4月初め、アサド政権が北西部イドリブ県の反体制派支配地域で化学兵器を使用したと断定し、直後に報復攻撃を開始。化学攻撃の拠点とみられる政権軍の基地へ巡航ミサイル59発を撃ち込んだ。
新たな声明では、4月の攻撃前にみられたのと同様の動きがあると指摘。シリアでの米軍事作戦は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討が目的だとしたうえで、「アサド氏が化学兵器を使ってさらなる大量殺りくを実行するなら、同氏とその軍は重い代償を払うことになるだろう」と警告した。
この声明の直後には、米国のヘイリー大使がツイッターで、「シリア国民が今後さらに攻撃を受けた場合はアサド氏に加え、同氏による自国民の殺害を支援するロシアとイランの責任も追及する」と述べた。