中国土砂崩れ、死者15人に 118人行方不明
北京(CNN) 中国中央テレビ(CCTV)は25日、中国南西部の四川省で前日発生した土砂崩れについて、緊急災害当局の話として、これまで少なくとも15人の遺体を収容したと明らかにした。行方不明者は118人としている。
土砂崩れは四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県の村で24日午前6時ごろに発生し、住宅数十棟が土砂に埋まった。同日はおよそ1000人の救急隊員が夜を徹して生存者の捜索作業を行った。
習近平(シーチンピン)国家主席は、土砂の下敷きになった人たちを救出するために全力を尽くすと表明。行方不明者の家族や被災者には適切な保護を提供すると説明した。
国土資源省の当局者がCCTVに語ったところによると、今回の土砂崩れは2008年5月の四川大地震で不安定になった地盤に豪雨が降り注ぎ、発生した可能性がある。
地震や鉱山の採掘などで起きる地盤のゆるみは、土砂崩れを引き起こす要因になり得ると、この当局者は指摘する。
山の多い四川省は、過去にも豪雨や地震を原因とする土砂崩れに見舞われてきた。1933年には地震により発生した土砂崩れで6800人が死亡。その後、土砂崩れの1つが地震でできたせき止め湖を決壊させ、さらに2500人が死亡した。