性的少数者の集会に警察が催涙弾、拘束者も トルコ
イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールで25日、性的マイノリティー(LGBTQ)の人々や支持者らによる恒例の「プライド」集会が開催されたのに対し、警察が催涙弾やゴム弾を使って参加者らを解散させた。
イスタンブール当局はこの3年間、市民や参加者、観光客らの安全のためとして、同集会を禁止してきた。
行進ルートの繁華街には多数の警官が出動し、主催者側によると少なくとも20人が拘束された。機動隊が放水銃でルートへの入り口を封鎖し、中心部の広場で気勢を上げる集団には催涙ガスやゴム弾が発射された。
参加者の拘束に口笛で抗議したカフェの客や、近隣地区に集まって歌ったり踊ったりしていたグループも警察に排除された。
主催者は当局が治安を口実に少数者を疎外していると主張し、保守系与党・公正発展党(AKP)が独裁色を強めている表れだと非難した。
過去2年の集会はイスラム教の断食月「ラマダン」に重なったが、今年はラマダン明けの祝日だったため、主催者らは当局の許可が得られることを期待していたという。
しかし数日前には、極右組織が「社会の神経を逆なでするような不道徳を助長する」として行進の妨害を予告していた。主催者によると、警察に拘束された中には極右側のメンバーも含まれていた。