オバマ氏、パリ協定を改めて支持 韓国で国際会議に出席
(CNN) 米国のオバマ前大統領は3日、韓国の首都ソウルで開催された国際会議で演説し、トランプ米政権が離脱を表明した地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」や北朝鮮問題について意見を述べた。
オバマ氏は韓国の朝鮮日報グループが主催した会議で演説に立ち、パリ協定を守ろうとする各国指導者への支持を表明。トランプ政権の離脱表明で「米国のリーダーシップが一時的に失われた」状態ではあるものの、同協定は「われわれの子どもたちが文明の大きな課題を解決できるようにするうえで不可欠の要素」になると述べた。
オバマ氏はまた、北朝鮮への対応で中国が果たす役割の重要さを強調。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は父の故金正日(キムジョンイル)総書記と違い、中国に反抗的な態度を示すこともあるが、北朝鮮が中国に依存していることに変わりはないと指摘した。
オバマ氏は会議の後、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領とも会談し、米国とアジアの今後の関係について話し合った。