北朝鮮、「ICBM実験に成功」と発表 米アラスカを射程か

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北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長

(CNN) 北朝鮮は4日、同日午前のミサイル発射について、「世界のどこまでも届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験が成功した」と発表した。

朝鮮中央テレビ(KCTV)によると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が実験を命令し、ミサイルの高度は2802キロに達した。

KCTVのアナウンサーは、北朝鮮が「最高のICBMを持つ最強の核保有国になった」と述べ、「米国による核戦争の脅威を終わらせることになる」と宣言した。

KCTVはミサイルを「火星14」と呼び、近隣諸国の安全に悪影響は及ぼさなかったと主張した。

韓国軍によると、ミサイルは930キロ飛行し、北朝鮮にとってかつてない大成功とされた5月14日の実験を上回った。ミサイルの高度も、この時の2100キロからさらに延びたとみられる。

米太平洋軍は4日のミサイルについて、地上発射型の中距離弾道ミサイルが37分間飛行したとの見方を示し、「北米航空宇宙防衛司令部(NARAD)が北米への脅威はないと判断した」と述べた。

米民間団体「憂慮する科学者連合(UCS)」の専門家、デービッド・ライト氏は、太平洋軍による飛行距離や時間の推定が正しければ、ミサイルの最大射程は6700キロに達する可能性があると指摘。その場合、米本土やハワイには到達しないが、アラスカ全域が射程に入るとの見方を示した。

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