ロンドン市長、トランプ氏の公式訪問に改めて難色
ロンドン(CNN) ロンドンのカーン市長は17日、CNNとのインタビューで、トランプ米大統領を国賓として英国へ招く計画に改めて難色を示した。
カーン氏は「国賓としての訪問は普通の訪問と違う。米大統領の政策に多くの英国民が反発を示すなか、政府が赤じゅうたんで大統領をもてなすのはいかがなものか」と語った。
英国のメイ首相は今年1月にトランプ氏が就任した直後、英女王の歓迎を受ける国賓として同氏を招待すると伝えた。これに対し、英国民の間で強い反対運動が起きていた。米ホワイトハウスは先週、トランプ氏の訪英が来年まで延期されたことを確認している。
カーン氏は昨年、イスラム教徒として初めて欧米諸国の首都の市長に就任した。トランプ氏がイスラム圏の一部から米国への入国を禁止した大統領令を厳しく批判するなど、同氏との対立姿勢で知られる。
ロンドンで6月に起きたテロ事件をめぐり、トランプ氏がツイッターでカーン氏を批判して激しい応酬になったことも記憶に新しい。
カーン氏はインタビューで「だれかの意見を私が変えられるのなら、その役割を果たす用意がある」とも語り、今後トランプ氏と直接話をする可能性に言及。「イスラム教徒であることと誇り高い欧米人であることは両立できないと考えている人がいたら、相手がCNN記者であれトランプ氏であれ、私が喜んでその誤解を解いて差し上げよう」と語った。