米軍の誤爆で警官16人死亡、2人負傷 アフガン南部
(CNN) アフガニスタン南部ヘルマンド州で、武装勢力の掃討作戦に参加していた米軍機の誤爆により、アフガンの警官16人が死亡、2人が負傷したことが23日までに分かった。米国とアフガンの当局者らが語った。
アフガン駐留米軍によると、現場は同州ゲレシク地区。21日にアフガン軍と治安部隊による掃討作戦を米軍が援護していた。アフガン側の部隊が集結していた施設を、米軍が誤って空爆したという。
米軍は声明で「不運な出来事」を認め、遺族らに弔意を表した。アフガン当局にはすでに通知し、今後さらに状況を詳しく調べる予定だと述べた。
ヘルマンドはアフガン治安部隊と武装勢力の戦闘が続く激戦地のひとつ。戦闘ではこれまでも誤爆や治安部隊内部の者による攻撃が報告されてきた。
アフガンと米国は今年3月、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦を開始。駐留米軍のニコルソン司令官は、年内にアフガンからISISを駆逐すると表明している。
米軍は主に訓練、支援の任務に従事しているが、東部一帯では攻撃に直接参加している。