トランプ氏、明白な脅しあれば「直ちに後悔する」 北に警告
(CNN) トランプ米大統領は11日、休暇先のニュージャージー州で記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が明白な脅しをかけたり、米領グアムや米同盟国を攻撃したりすれば、正恩氏は「心から直ちに後悔することになる」と述べた。北朝鮮に対する強硬姿勢を改めて示した形だ。
トランプ氏は金正恩氏は「ただでは済まない」とも発言。「彼が一言でも明白な脅しをしたり、グアムや他の米国の領域、同盟国に対し何かやったりすれば、心から直ちに後悔することになる」と述べた。
トランプ氏は17日間に及ぶ夏季休暇のためニュージャージー州郊外に滞在中だが、北朝鮮との言葉の応酬は激しさを増してきている。トランプ氏は8日、北朝鮮が米国に対し威嚇を続ければ「炎と怒りに直面することになる」と言明。10日には、この発言は厳しさが足りなかったかもしれないと述べ、重ねて発言の趣旨を強調した。
トランプ氏は今回、改めて北朝鮮に対する厳しい言葉を発し、「彼らが私の発言の重大さを完全に理解することを望む。私が言っていることは本気だ」と言及。一連の発言の趣旨は「ごく明らか」だとし、米政権は北朝鮮に対する今後の行動を「非常に注意深く」検討していると付け加えた。
北朝鮮当局者はトランプ氏の一連の発言を受け、今月末までにグアム周辺をミサイルで攻撃する計画だと示唆。米政権内で懸念が高まっている。
外交政策や国家安全保障の専門家らは、過去の政権では大統領が北朝鮮の脅しに対する直接的なコメントを避けることで、脅しに信ぴょう性を与えないようにしてきたと指摘。トランプ氏の威嚇的な対応に疑問の声が上がっている。だが、トランプ氏はこうした批判を一蹴。これらの人々が自身の対応に批判的な唯一の理由は、「私が大統領だからだ」としている。