トランプ氏、ロシアの米外交官追放に「感謝」 人件費削減で
米ニュージャージー州ブリッジウォーター(CNN) トランプ米大統領は12日までに、米国の制裁強化法案への対抗策としてロシアが打ち出したロシア駐在の米外交官755人の追放に触れ、米政府の人件費削減に寄与するとしてプーチン・ロシア大統領に「感謝したい」との考えを示した。
休暇先の米ニュージャージー州のゴルフグラフで記者団に述べた。削減される米外交官が帰国する現実的な理由はないとしながらも、「人件費削減が可能になったことには強く感謝している。多額の経費節減につながる」などと語った。
米ホワイトハウスのサンダース報道官は大統領の発言に関し皮肉を込めたものと説明した。
トランプ政権は今年提案した予算案の中で、国務省向けの配分を約32%削減する方針を示していた。
ロシア外務省は米国の対ロ制裁強化法案を受け、今年9月1日までの米外交官755人の削減を要求。この数字は米国駐在のロシア外交官の人数と同一としていた。ロシア外務省はまた、米国がモスクワ内外に保有する2カ所の施設使用も禁じていた。
米国、ロシア両国関係は昨年の米大統領選へのロシアの介入疑惑などを受け悪化している。