米軍統合参謀本部議長、韓国訪問 北朝鮮への対応協議
グアム(CNN) 米軍のダンフォード統合参謀本部議長は14日、韓国の首都ソウル南郊にある烏山(オサン)空軍基地に到着した。挑発行動を続ける北朝鮮への対応を巡り、在韓米軍のトップや韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と協議する予定。
統合参謀本部はフェイスブック上でダンフォード議長の訪韓について「北朝鮮による挑発と脅威に直面する中、韓国防衛に対するわが軍のゆるぎない覚悟を示すものだ」と強調。滞在中は在韓米軍の幹部と会合を持つほか、軍用ヘリでハンフリーズ基地一帯を視察する予定だと明らかにした。
また今回の訪韓は以前から計画されており、北朝鮮の核の脅威を受けて実施されたものではないとも説明した。
ダンフォード議長はこの後、同盟国の日本やアジア地域の大国である中国を訪問する予定。米国防総省の声明によればこれら3カ国の歴訪は、ティラーソン国務長官が進める北朝鮮対策の支援を目的としたもの。同国務長官は外交並びに経済面での取り組みによって、北朝鮮に対し核抑止力の追求を思いとどまらせようとしている。
北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、グアムを狙って中距離戦略弾道ロケット「火星12」4発を同時に発射する計画を検討していると伝えていた。
これを受け、日本の自衛隊は12日、ミサイルが上空を通過する可能性のある島根、広島、愛媛、高知の国内4県に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備している。