グアム攻撃なら「戦いが始まる」 米国防長官が警告
ワシントン(CNN) 北朝鮮が米領グアム周辺へミサイルを撃ち込む計画を発表した問題で、マティス米国防長官は14日、米国へ向けた攻撃があれば「戦いが始まる」との警告を発した。
マティス氏は国防総省での記者会見で北朝鮮に対し、「結果を引き受ける覚悟がなければ相手を攻撃するものではない」と述べた。ミサイルが発射された場合、グアムなどの領内へ向かっているかどうかは米軍が「瞬時に」判断できると強調。米国の領土が標的だと判明した場合はミサイルを「撃ち落とす」と明言した。
マティス氏は一方で、宣戦布告の決断はトランプ大統領と議会が下すことだと指摘した。「いかなる攻撃がいつどこからあっても我々は米国を守る」と強調し、多くの兵士らにとって現実には「戦時態勢」を意味することになるとしたうえで、これと宣戦布告とは別だと語った。
マティス氏の発言の直後に北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えたところによると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長はグアムへのミサイル発射計画を軍から受け取り、司令官らと攻撃の可能性について協議した。
KCNAによると、正恩氏は発射計画が実行されれば「最も喜ばしい歴史的瞬間」になると述べた。